自分の責任

 

私は以前、人のせいにすることが普通だった人です。

 

「人のせいにする」とは、「自分に非は無く、相手が悪い、とすること」。

 

そうしてしまう心理、内面、動機はというと、

1.怒られるのが嫌い

2.責任を取るのがイヤ

3.プライドが高い

4.愛されたい、注目されたい

5.思い通りにしたい

6.完璧主義

などなど

 

人のせいにしてしまう人は、残念な面もあります。

1.問題解決が自分一人ではできない

2.信用を無くす

3.周りから協力が得られない

4.反省しないので、成長も気づきもない

 

まさに、私でした。

 

まぁ、今でも時々やってしまいます。

特にパートナーにやってしまいます。

その時は「何で私のせいにするの?自分で決めて」と言われます。

 

パートナーは、常に俯瞰した位置から自分と私を観ることができるため、

そのようなアドバイスをくれます。

 

例えば、

食事に行くときに 「どこがいい? AかBか」 と聞きます。

パートナーが「A」と答え、「A」に行ったとします。

でも、本当は自分は「B」がいいか、または、話にも出ていませんが「C」が良かったりもします。

 

「A」が良くなかった場合、「A」を選んだのはパートナーだから、パートナーが悪い、としてしまいます。

 逆に「A」がとても良かった場合、パートナーに選んでもらった私の考えは正しかった、と手柄を自分のものにします。

または、本当は「B」が良かった、言わなかったけど「C」が良かった、と、相手が自分の気持ちを考えてもらえなかった、などと文句を言います。

 

つまり、どちらを選んでも、パートナーのせいにするか、自分の手柄にします。

 

なんて、根性の悪いヤツでしょうね

 

この行動で一貫しているのは、「自分で責任を取りたくない」です。

 

自分で「A」を選んで、家族に不評だったら、自分の判断が間違っており、自分が悪いことになります。

でも「A」がすごく良かったら、称賛は自分のものです。

 

ここで働くのが、今度は「損得勘定」です。

 

自分が「A」を選んで称賛を得ることは1/4。

自分が「A」を選んで不満を言われることは1/4。

自分以外の人が「A」を選んで良かった場合も1/4。

自分以外の人が「A」を選んで悪かった場合も1/4。

 

つまり、自分が「A」を選んで称賛を得ることが1/4で、それ以外が3/4なら、自分で選ばない方が「損得勘定」でいったら、「損」をしない場合の方が大きい訳です。

 

でも実はこれは厳密にいえばおかしい訳です。

 

確率論でもなければ、統計でもなく、結局、自分の中で損をしないための方法、という訳です。

 

これは自分に自信があって、その選択にも自信があって、自分が自信をもって「A」を選べばいいこと。

また、何を選んでも、それが「あるがまま」であり、「すでにそうである」ことで、自分のストーリーであること、自分の人生の主人公は自分であることを自覚していれば、それで良い、ことなのです。

 

自分で責任を負いたくない、というのは、すでに自分の人生を自分で歩んでいない、自分の人生のストーリーを自分で描いていない、自分の人生は自分で決めていない、ということ。

 

この世に生まれてきて、自分の人生を歩んでいる時点で、本当は、もうすでに自分の責任で生きていること、なんですが、それがわからない。

 

「自分で責任を取らない」という人生ストーリーを「自分の責任」で選んでいることに気が付かない。

 

つまり、何をしても自分の責任で選んだ自分のストーリーなのです。

だったら、気持ちの良い方を選んでみた方がいいんじゃない?

 

人のせいにすることが悪いことではない。

全て自分で決めることが良いことでもない。

 

なぜ自分がそうしていたか、なぜそうしないといけなかったか、

そういうことを理解できたとき、目の前がクリアになり、

自分で選択していく人生の方が楽しいと感じました。